ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 を観てきた(若干ネタバレ)
思ったほど酷くなかった。そりゃ文句言ったらキリが無いけど……
良かった点
- 伊勢谷友介の空条承太郎。原作の様なノッポのゴリマッチョはどう頑張っても無理な中での最適解。まぁ、あんま出番無いけど、コートの中のタンクトップも含めて良かった。
- 仗助、億泰、形兆の衣装。あの面倒な服装をよくもまぁ。
- 同じく髪型。あの変な髪型をよくもまぁ。
- 承太郎の帽子兼髪の毛。あれはもうヤケクソ。
- スタンド。まぁ、CGだけど。
- 仗助の周りのキャーキャー煩い女子高生。凄い再現度。
悪かった点
- まったく意味を感じないスペインロケ。杜王町がイタリアの下町みたいな雰囲気に。
- その癖、服装は日本なので違和感。
- 葬式も洋風。ここは日本じゃないのか?
- 東方家もリビングやダイニングは欧風で自室は日本風に。なんかIKEAのモデルルームで北欧風な生活している痛い家族っぽく見えた。
- もう屋敷どころじゃない虹村家。変な彫刻とかあります。原作よりデカい。
- 立入禁止の看板が入口じゃなく、庭の奥に設置。必要だけど、玄関じゃ駄目だったの?まぁ、形兆が康一をとんでもない距離引きずっていく事になるけど。
- 最初に絡んでくるヤンキーが金目当てに。なのに鼻の形は変にならない。不良に優しい映画。
- 康一が3日前に引っ越して来た設定なのに由花子が偏執的に。転校生の世話係で責任感があるとか言ってたけど、面倒だから一目惚れのままで良かったんじゃ。
- ひ弱な億泰。
- ひょろい仗助。
- なんかデカい康一。
- 無駄に多いアンジェロの異常性描写。そこまでクローズアップ要る?
- スタンドとか知らない→クレイジー・ダイヤモンド! 何時名づけた?
ストーリーは原作通りなんだけど、音石明が削除されて、吉良吉影が代りを務める。なので、形兆はレッド・ホット・チリ・ペッパーではなく、シアハートアタックにやられてしまう。形兆の事を知っているって事は、形兆の弓と矢でスタンドが発現したことになるのか? なんかダサい。
あと、極力削っているけど、仗助の血縁等はそのまま説明するので、原作未読は訳が分からないと思う。知らん奴は来ないと踏んでいるのだろうか。そう言えば弓と矢も何の説明も無かった。パンフにでも書いてあるのだろうか?
とりあえず、山岸 由花子が爪の手入れをして、とても綺麗な手をしているという懇切丁寧なネタ振りがあったので、2部で恐らく重チーの代わりに被害に遭うのだろう。スタンド持っている事になっているのだろうか?
あと、第2章は国内で撮影して欲しい。町中石畳で、ポスターや落書きだらけで、まったく日本を感じない舞台はキツい。原作に寄せているつもりが、追い越してむしろ遠ざかっている感じ。
面白い事には面白いので、見るだけ損とは思わないけど、余程のファンじゃない限り、フルプライスじゃ勿体無いと思う。レイトショーやサービスデーに是非。