鋼の錬金術師（実写版）　を観てきた（ネタバレ有）

特典目当てだ！バッキャロー！

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金曜日だからユナイテッド・シネマ会員は1000円じゃ！もう記念に4DXで観てきたわ！でも3Dじゃないよ、4DX2Dだよ（笑）どうせツマラナイ作品なら動けばマシになるはず！

ならんかったわ！

いやね、最初に出てくる幼少期のエルリック兄弟。どう見ても深夜のドンキにYAZAWAかあゆのステッカー貼ったワンボックスでやってくる上下スエットにサンダル装備のヤンキー夫婦が出来ちゃった結婚で産んだ妙に襟足の長いクソガキだよ。頭もプリンだし。ここは嘘でも金髪の外国人子役使おうぜ。

人間を構成する要素を聞かされながらのOP。斬新。家帰ったらLet's Try!って事か？そして母親の錬成が始まるが途中でぶつ切り。以降は中盤で山田涼介になって再演されます。なんでだ？

その後、挨拶がてらのリオールの教祖とのバトル。CG使って頑張ってます。山田涼介も原作らしい走り方でアピール。教祖の産みだした狼型の土塊……アレ何？キメラ？ホムンクルス？この後、アルフォンスが『錬金術の基本は等価交換』とか言うけど、その手前で無茶苦茶な物出てたんですけど。なんか意思持って襲いかかってたんですけど？あ～、アクション目立たせる為のアレか。気にすんな。

教祖追いかけていたら、カッコ良く出てくるマスタング大佐とたぶんホークアイ中尉。凄く髪の毛が浮いてるけどホークアイ中尉。ディーン・フジオカはカッコイイ。ちゃんと演技してる。何考えているか分からないのも演じられている。後半の電話ボックスのシーンは笑う所（違

逃げおおせた教祖の前に出てきたホムンクルス3人組。4DXだとなんか変な臭い出てきます。薬品のような。松雪泰子さん演じるラストが出る度に嗅がされるので、日常生活でこの匂いを嗅いだら自然と松雪泰子さんを思い出しそうです。間違っても内山信二を思い出さないように（笑）松雪泰子さんは頑張ってました。服装も寒そうだし、谷間見せるし。この作品のエロの99%を占めています。残り1%は夏菜演じるマリア・ロス少尉。ただの好みですが。本郷奏多？エンヴィー？　ああ、居たね。

ヒューズ中佐、良いんじゃない？切れ者感は薄いけど。なぜか子供は居らず、奥さん妊娠中設定。子役ケチったのか？

ハクロ少将。第1話で耳撃たれた人。グラマン中将で良いじゃん。次作あるかもしれないから残したのかな？絶対無いだろうけど。配役も含めて後の展開が読めてしまった。

タッカーさん。勘の良いガキで有名だけど、大泉洋のおかげで駄目さMAX。優秀さも感じられないので、人語を喋るキメラとか初見で嘘と分かるだろ。って感じに。ただ、何故か映画では原作以上の重要キャラに。マルコ―さんレベル。

とまぁ、こんな感じで主要人物を出てきて、エドお兄ちゃん→ヒューズ→ラスト戦って流れなのだが、これがまぁ、盛り上がらない。原作の主要部分を摘んでいるので、その間が疎かになって結果つまらなくなっているパターン。その癖エルリック兄弟の喧嘩シーンには無駄に時間を取る。ここも原作ほどの積み重ねが無いので、アルフォンスが大泉洋のホラ信じて反抗期になった様にしか見えない。ヒューズ死ぬまでが苦痛。死んだ後も苦痛。

ヒューズが死んだら死んだで、大佐はいきなり原作終盤の復讐鬼verになるし、それでいて炎の錬金術は手から火炎放射だし、どんどん訳分からなくなる。人形兵まで出てくるけど、ガトリング砲で一網打尽。これは二百三高地のオマージュかな？最後はラスト倒しても賢者の石が残るし、これはレディの胸に手を突っ込んでも問題ない世界？見開きばっか実写化してる感じでもう嫌になる。

結局、賢者の石で真理の扉まで行き、真理くんに挨拶して終了。ラストの横にひょっこり出てきて、勝手に名乗り出て焼き殺されたエンヴィーからコアが飛び出して終了。グラトニーは何もしてません。ホントマジで。

っか、ウィンリィだよ。本田翼だよ。演技下手とかどうでもいいけど、無駄に出番多い。どこにでも付いてくる。居ないシーンが無い。その癖、居ても何の意味も成さない。何なの？この改悪。ヒロインはいつでも居なきゃいけないとか縛りあるのかよ？スカ―が居ないからストーリーに何も絡まないし、ほんとマジ邪魔。本田翼が悪いんじゃない、完全に製作が悪い。本田翼の演技力なんてハナから期待していないし。

結局、どうすれば良い映画になったのだろう？と思ったが、

山田涼介よりデカい俳優を集めて、擬似的に豆チビ再現

くらいすれば、ちょっとはマシになったと思う。

そもそもチビ言われてもピンと来ないんだよね。テルマエ・ロマエみたいに濃い顔集めるくらい馬鹿真面目な事が、結果的に原作再現を後押しするんだよ。ジャニーズ起用が避けられないなら、それくらいやって原作再現しても良かった。それくらいの熱意感じられれば、こんな糞映画でも制作陣のやる気は感じられた。ジュリーが許すかは別。

話題の0巻も半分が監督インタビュー。漫画でバスク・グラン准将の死因の片鱗が読めたのは唯一の収穫だが。正直、これのオマケの映画としても厳しい。

まぁ、田園風景を走る汽車の空撮を3回観ても大丈夫な人にはお勧めです。ほんと、同じカットを別々で3回見せられます。その手のファンには堪らないのでは？

それ以外の人にはお勧めしません。ぶっちゃけ思ったよりは観れた映画でしたが、☆1だと思ってたのが☆2だったくらいのレベルです。平均的な映画じゃないです。割引無しとか勿体無いです。あらゆる割引を駆使して見に行きましょう。レイトショーとか帰り道の足取りが重くなるので止めましょう。出来る限り出費を少なく観る。これがこの映画の攻略法です。