外出自粛だからこそ見直したい、メカゴジラ出演作品の私的ランキング
新型コロナで自宅でテレワーク、終業後に妻と子供は公園に行き、私一人で買い物へ。そんな平日の鬱憤を晴らす為に週末にメカゴジラが出演する作品を一気見したので、ランキングと共に感想を書きたい。
ラインナップ
ゴジラvs小栗旬コングに登場の噂もあるが、2020年時点でメカゴジラが出演している劇場公開作品は、
- ゴジラ対メカゴジラ(1974)
- メカゴジラの逆襲(1975)
- ゴジラvsメカゴジラ(1994)
- ゴジラ×メカゴジラ(2002)
- ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)
- GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018)
の6作品である。意外と少ない。MOGERA入れちゃ駄目?
第6位 GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018)
断トツの最下位です。誰がなんと言おうとメカゴジラ期待させておいて、メカゴジラシティとか誰が観たかったんだよ!って話です。劇中で繰り広げられる作戦も前回とほぼ同様なので、前作から懲りずに観に来た客にとっては期待外れ&焼き直しで「ギドラ?どうでもいいわ!」と思わせるに充分な作品でした。*1
パンフに描いてあるメカゴジラはカッコいいんですわ、前作にもチラッと映っただけでもカッコいいのに…
プレバンでソフビも出ました。デカくて5,000円。悪くないけど、そもそもコイツ動いてないw
せめてストーリーが面白ければいいんですが、そもそも三部作通してツマラナイので願掛けでも無い限りは視聴はオススメしません。いやマジで。
前日譚は面白いです。
第5位 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)
モスラ要る?
機龍2部作の2作目、他の怪獣を参戦させないと主演違う同じ作品になるからモスラ追加。初代モスラと絡ませつつ平成の地球の守護神的な側面を持ってきた結果、口うるさい蛾になってしまったモスラ。序盤から成虫での登場なので負け確。でも事前に小笠原に卵産み付けておきました。ゴジラのしっぽ噛むというモスラ対ゴジラ好きには堪らないシーンもありますが、そもそもメカゴジラ映画です。
モスラばっかなのでメカゴジラ(=機龍)についても。とはいえ、機龍については前作でほぼ語られているので、今作中で新たな要素はモスラが来る理由程度。モスラが時間稼ぎする中盤までは修理中で、その後は吊るされて戦ってバックパック飛ばして遠隔操作無効になって乗り込んで操縦する前作同様の流れ。だからモスラを入れて変化を入れたのだろうが、モスラと敵対するわけでも共闘するわけでも無く、モスラがダウンしたら機龍、機龍がダウンしたらモスラ、というルーチンを淡々と観せられる作品。
主人公と主人公に反発するライバルという登場人物も前作と同じなため焼き直し感が否めない。東京タワーの初破壊という見どころも弱い。前作が面白かっただけに全体的に残念。エンディング後の描写は人間の業の深さを表現したかったのか、もう1作やるぞ!という意思だったのか分からないが、結果的には次作で終了したので謎のままだ。
ガニメとゲソラも出てくれたらもう少しマシだったかも…
機龍はカッコいい
第4位 メカゴジラの逆襲(1975)
溢れんばかりの低予算。
世間で言うほどツマラナイ映画ではありません。昭和ゴジラなのでトンデモ設定とかも多いですが、その辺は平成だって大概です。宇宙人がムチで失敗した部下シバいた後に結局処刑したって、協力の御礼が千代田区1-1に豪邸だけでも良いんです。むしろツッコミどころ無いと秒で寝ます。画面全体も暗めだし。
昔は適当に観ていましたが、大人になって観直すとブラックホール第3惑星人も結構頑張ってます。沖縄で睦五朗がメカゴジラ作ってる頃に、別働隊として三船博士の研究所に張り込んで事故起こし恩を売ったりしてますからね。たぶんメカゴジラが本命でチタノザウルスはオマケレベルだったんでしょう。実際使ってみたら思った以上に強かったのですが。あとこの映画見たら学会が怖くなります。変な説掲げたら反論どころかズタボロに殴られるようですし。昭和の学会怖い。
メカゴジラは前作からパワーアップしています。胸はV字型になり放射火炎を分散させます。前作から大して効いていませんが念には念を入れています。指のミサイルは回転式に変更。回転した後止まって発射するので効果は0っぽいですが、凄まじい中野爆発するので強化されているのでしょう。そして売りの頭部レーザー砲!遂に欠点を克服したのに撃ったのは1発だけ… そもそもサイボーグにコントローラー埋め込む意味が分からない。ストーリー的には組み込んだのは修理ついでっぽいけど、気分で能力差が出るの設計は駄目でしょ。ブラックホール第三惑星人は毎回舐めプ過ぎ。
一応チタノザウルスについても。恐竜なんだよね?デカくね?あと放射火炎最後以外効いてない。まだ深海に居るとか怖いわ。本来は温厚な性格とかいう問題じゃないだろw
『ゴジラ対メカゴジラ』観ていないとサッパリな内容ですし、観ててもイマイチな作品。ただマンダが何故かクローズアップされる作品なのでマンダファンにはオススメです。個人的には三船屋敷の謎の爺さんが好き。
第3位 ゴジラ×メカゴジラ(2002)
釈由美子の演技が初々しい。
ゴジラ松井が出演しているので有名なこの作品、なんかリアルっぽい設定と自衛隊協力の汗臭さが奇跡的にマッチした良作です。とは言え、いくら怪獣ようけ出る言うても特生自衛隊は強すぎ。首相が説得行脚した模様ですが、メカゴジラとか諸外国には脅威すぎでしょw 描かれていない海外も怪獣で大変なのかも。
ミレニアム時代のメカゴジラ。作中では機龍ですが、昭和のメカゴジラと平成のメカゴジラの折衷で非常にカッコいいです。そしてアブソリュート・ゼロ以外のリアルっぽい武器。どうせミサイルとか効かないし無駄じゃね?外部ユニット打ち出す言い訳にしてんじゃね?次回作では何故か改良されているしw 一応機龍は口からメーサー撃てるんですが、なんかその印象霞むくらいミサイルやレールガン撃ってた気が。昭和の歩く武器庫といい勝負。とんでも兵器のアブソリュート・ゼロは子供大好きそう。本来は別々運用が良いのだろうが必殺武器として機龍に組み込んだ開発陣はヤバい。
またこの作品はゴジラの扱いが非常に雑です。たまにくる大型台風並です。なので比重的には機龍多め。ゴジラ好きには物足りないかも。
ゴジラとか添え物、カッコいい機龍が観たいんだよ!って人にはオススメの作品です。ストーリーもリアルロボットアニメの王道みたいな内容です。無駄にライバルも居るし、暴走とかするし、エヴァの呪縛が感じられます。子役がなんか下手?その辺は我慢だ!
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機龍はカッコいい(2回目)
第2位 ゴジラvsメカゴジラ(1994)
ラドンが無駄に強い。
vsシリーズのメカゴジラ。前々作のメカキングギドラの技術で建造したという説得力があるんだか無いんだか分からない理由で作られたメカゴジラ。昭和と機龍と比較してとにかく動けません。なんかリアルです。もはやゴジラの形をした砲台です。動きは基本ホバー、機龍みたいにジャンプしたりドリルぶっ刺すとか出来ません。ホバーで動きながら目からレーザー撃って口からレーザー撃ちます。なんか頭部に集中させすぎw 止めのプラズマグレネイド。ゴジラの熱戦を変換して腹から打ち返すとんでも兵器。なにがプラズマでなにがグレネイドか分からないが、ラドンのウラニウム熱戦でも撃てたのでそもそも変換してるかも怪しい。そもそもスーパーX2から反省してない模様で、そういう金かかって溶けそうな武装つけるくらいならそもそもの装甲を強化しろって話なんだが。*2 あと5名で操縦ってのもなんかリアル。スーパーXっぽい。
vsメカゴジラの見どころはやはりガルーダと合体したスーパーメカゴジラだろう。ガルーダによるホバリングの強化、メーサー砲2門追加という地味な強化だが、見事にゴジラに完全勝利している。Gクラッシャーのおかげ?その前に弱らせたのはスーパーメカゴジラの実績だよ!まぁ、ラドンの要らん横槍とそれに伴うチートのおかげで負けちゃうのだけどね。*3いや、流石に装甲溶かすのは卑怯でしょ…だからダイヤモンドコーティングは止めとけばいいのに…
一応ベビーゴジラとかストーリーも頑張っていますが、別に流し見で良いです。メカゴジラを見てください。なんでファイヤーラドンになったの?とかどうでもいいんです。流れでなんか赤くなったんだよ。あと個人の力でガルーダ弄れるとかGフォースどうなってんだ?とか気にするだけ無駄。あの世界は金と資材は無限に湧き出るんだよ!
興行収入は凄かったけど盛り上がりに欠けるvsモスラと急遽作られて色々と雑なvsスペゴジに挟まれた正にvsシリーズらしい1作です。高嶋親子共演も地味に嬉しい。
丸みのあるデザインは未来の技術っぽくて良いよね。
ポスターのメカゴジラ。MOGERA的運用も可能な奴。でもコイツじゃ負けそうw
第1位 ゴジラ対メカゴジラ(1974)
「アルファ~」「ケンタウリ」
初代です。老害乙とか言われても、なんだかんだで一番面白いです。本土返還とか海洋博絡みで沖縄舞台にしているため「なんで地球征服企むブラックホール第3惑星人が沖縄に基地作ってるんだよ!」ってツッコミが入りそうですが、『メカゴジラの逆襲』でも書いたように別働隊が本州でも活動しています。こっちはゴリラであっちはケロイド?多民族国家なんだよ。人間になりすますためにブランデー飲んで葉巻も吸ってるじゃないかw
書きたいことは多いけどメカゴジラについて。もう完成されまくっているデザイン。ゴジラ言うけど正直ゴジラに似てないんだけど、メカだと一発で分かるカクカクのデザイン、銀色の肌、リベット、光る目、蛇腹の関節カバー。完璧なメカです。スペースチタニウムとか言う謎の強磁性な金属で出来てるのもポイント。
テーマ曲もカッコいい。歌詞付いたら更にカッコいい。
47. Attack Mechagodzilla! (メカゴジラをやっつけろ) by Masaru Satoh
武装も凄い。目からビーム、胸からビーム、指からミサイル、膝からミサイル、足の指からもミサイル、一度も使わないけど鼻から炎、偽装解いたら使えないけど口からレーザー、首回さないと使えないけど電磁バリア。おまけに空飛べるからゴジラなんて雑魚扱い。アンギラスとか偽装してても余裕。
以下良くある質問と答え。
- ミサイルの残弾はどうしてる? → 体内にミサイル工場あります。
- どうやって装填? → ブラックホール第3惑星驚異の技術力。
- なんで電子頭脳の修理は地球人に頼んでた? → 地球に来てたの実働部隊で、技術屋は居なかったんだよ!
- なんでキングシーサー出るまで止まってたの? → 歌は静かに聞くもんだ。
- なんで富士山から偽装して出てきたの? → カッコいいじゃん or 逆襲に出てくるムガール隊に引き渡し予定だった。*4
こんな完璧なメカゴジラですが、結局は負けてしまいます。メカゴジラ自体は優秀だしそもそも負ける要素がありません。首回るから壊れやすいと言うけど、そもそもゴジラが電磁力持つのを事前に考慮とか無理でしょ。悪いのはブラックホール第3惑星人です。ICPOにバレバレな活動、ガバガバなセキュリティ、すぐに慢心する隊長、コントロール装置壊れたら誘爆しちゃう基地。正直見た目だけならICPOの人達の方がよっぽど悪者です。他の異星人が使ってたら上手く地球征服出来たかな?と思ったが、他の異星人やシートピアも大概ポンコツなのであんま変わらなそう。
都市破壊は序盤の富士山近所のホテルとコンビナートくらいで後半の沖縄での決戦は何も無い平野で自衛隊等も出ないので寂しい感じですが、メカゴジラのオールウェポンアタックで観てるこっちがトリップしそうなくらい爆発します。もうやけくそレベル。
確かに強引なストーリーや沖縄の無理矢理感、古くから伝わるムード歌謡をフルコーラス聞くまで目覚めないキングシーサー*5とかネタ要素は多いですが、90分に色んな要素が詰まっている幕の内弁当みたいな物なのでどんな人にもオススメできる作品です。
King Seeser Theme Song Film Version
至高のデザインですわ。本当に。
そんな感じで私的ランキングでした。次はMOGERAランキングかな?