趣味と育児の日々

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ゴジラ全30作品マラソン(その2 怪獣大戦争 から オール怪獣大進撃 まで)

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ応援企画?

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その1はこちら

emt0.hatenablog.jp

 

怪獣大戦争 ★★★★☆

怪獣大戦争マーチは名曲!佐竹雅昭の入場テーマだし。佐竹雅昭と言えばアニメ版の餓狼伝説が有名ですが…(以下略)

前作からモスラが抜けてボリュームは下がりましたが、サスペンスに変わり宇宙要素が増えて作品の面白さは格段に上がっています。

変な惑星見つけた、よし!調査だ!

→宇宙人にあったぞ?ゴジララドン貸せ?厄介払い出来るし良いよ♪

→ガンの特効薬貰った!あれ?騙されて地球征服だと?

→お前らこの音嫌いみたいだな?聞けよ!おら聞けよ!未来に向かって脱出しろや!!

地球人怖い。倍返しとかじゃない。最後のセリフだと生き残りも皆殺しにする勢いだし。これでも攻めてきたM宇宙ハンター星雲人とブラックホール第3惑星人は凄い。シートピア海底王国だって、そりゃ海底に引きこもるわ。

ミステリアンと並ぶ東宝宇宙人代表のX星人。今となっちゃお笑いレベルの格好ですが、一瞬で「コイツ絶対悪役だ」と分かる素晴らしいデザイン。電子計算機による完璧な征服プランで、わざわざ地球にフロント企業を立ち上げる程。彼らの敗北要素は電磁波に頼りすぎてたこと。怪獣引き上げるのも電磁波。操るのも電磁波。通信は違うようだけど、円盤のコントロールも電磁波。どんな技術か分からないけどX星は電磁波がだいぶ極まってるっぽい。だからAサイクル光線車で遮断されたら全部パー。不協和音は所詮はオマケ。今じゃツッコミの嵐だろうけど、時代だからOK。やっぱ唯一の弱点を突いて大反撃ってのは燃える。

怪獣に関しては、「池とか崖でなんで寝てるんだ?」とか、「X星で普通に呼吸出来るんか?」とか、「地球で負けてしょんぼり飛んでたら洗脳されるとか、キングギドラ、マジ雑魚w」とか色々思う所ありますが、X星での戦いと洗脳が解けた後の最終決戦は面白いです。伝説のシェーもありますしね。モスラ無しでも負ける宇宙大怪獣の悲しさ。

何度見ても回りくどいX星人の侵略構想は見てて歯がゆいですが、たぶん本物の詐欺師もこれくらい巧妙なんだろうなと思える名作です。あと水野久美の波川はマジ美人。そりゃグレンも口説くわ。

 

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 ★★★☆☆

いや、伊勢海老じゃんw

漁船が難破、乗組員の弟がイタコが生きていると託宣信じ東京へ、優勝賞品のボート目当てに耐久ゴーゴー大会へ、参加者2名と一緒にマリーナへ、ボート盗んで大航海。たまたまボートに隠れてた金庫破りと一緒に南の島に流れ着いたら、そこは秘密結社赤イ竹の島。海には伊勢海老エビラ。赤イ竹に追われる身になった一行は、たまたま島で寝ていたゴジラを落雷で起こして大暴れ。その隙にモスラを呼んで逃げ出して一件落着。

無茶苦茶です。勢いです。南海だから許されます。気球に捕まって降りたらインファント島でそこに探していた兄が居ても許されます。だから敵がエビラでもOK。モスラは大して戦いません。タイトル詐欺や。代わりに大コンドルと戦います。なんで果敢に挑んだ、大コンドルよ…

そもそもがキングコングの映画だったのが急遽ゴジラに変わったので仕方ないのですが、やはり南の島とゴジラの合わなさは異常。じゃあキングコングだったら赤イ竹と釣り合ったか?と言われるとやはり微妙。

そんな赤イ竹。水爆作れる技術力あるのに、何故かインファント島から島民攫って黄色い汁作らせます。確かに構成員少なそうだけど、機械化出来そうな作業だけどな。それともレシピは島民しか知らないとか?本国から航空隊も駆けつけれるし、地味にヤバイ

組織じゃ?基地爆破出来てマジラッキー。

そしてエビラ。次の出演はファイナルウォーズまでお預け。七つの海を支配するらしいですが、大海に居るくせに恐らくミクロネシア近辺でデカイ面してた雑魚です。(≒海魔 大ダコ)作品内でも善戦してたとも思えないし、地の利が十分あってアノ結果。普段は他の怪獣の餌とかなら何故か納得できちゃう。ハレの日にはエビラの刺し身とかw

小美人がザ・ピーナッツじゃなくなったりしてますが、そんな些細なことを気にするのも面倒になる勢いの作品です。しかし、南海は続くのだった…

 

怪獣島の決戦 ゴジラの息子 ★★★★☆

好き嫌いは激しそうですが、子供の頃ダビングした本作を文字通り擦り切れるまで見続けました。なのにヒロインが前田美波里だとは最後まで覚えませんでしたw

ファミリー層向け全振りの本作ですが、出演者も少数ながら豪華です。過去作出演経験者&博士と悪役のオールスターです。高島忠夫の貫禄はさすがです。太鼓は叩かないしビフテキの大きさでいちゃもんつけません。博士に見えます。ノイローゼになっている隊員も土屋嘉男なので仕方ないなと思えちゃいます。平田昭彦演じる隊員の方が賢そうに見えるけど、国連主導の実験だから良いのでしょう。だからラジオゾンデ打ち上げてそのまま爆発させちゃう豪勢な実験も可能です。

この作品といえばミニラ。時系列的には初代か現2代目が産ませたやつでしょう。産んだ母親とか考えても意味がないので止めましょう。この作品では放射火炎吐けますが、次作以降ではまたリング火炎に戻ります。成長度合いはそのままなのに。

敵役のカマキラスとクモンガ。カマキラスは元々住んでいた巨大カマキリが実験の失敗で巨大化したものですが、クモンガは元から大きい設定。でも刃牙とか読んでるとカマキラス実は強いんじゃね?とか思ってしまうが、この映画では雑魚。3匹中、2匹は即退場。残り1匹はクモンガに惨敗。そのクモンガもやけに人間に固執する謎な怪獣。操演は凄いです。蜘蛛です。口から糸を吐きますが。

70度の雨が降ったり、カマキリが巨大化するくらいの放射能なのにみんななんで大丈夫なんだ?とかしょうもない事が気にもなりますが、絶海の孤島で分裂状態だった隊員達が、ジャーナリストの介入と実験の失敗に伴う数々の事件で協力するようになり、最後は一致団結して実験を成功させるストーリーは短いながらも纏まっていて好きです。むしろゴジラの子育てシーンとか邪魔に感じるくらい。

優しい顔のゴジラに偏見無ければ観てもらいたい1作です。

 

怪獣総進撃 ★★★★☆

パッケージから分かる通り、オールスター出演のお祭り映画です。とは言え、ストーリーが適当なわけでもなく、侵略宇宙人であるキラアク星人に操られた怪獣たちと人間が科学の力で戦う王道ストーリーです。

まず小笠原の島に怪獣集めて管理しよう!って構想が好き。怪獣も牙を抜いてしまえばおとなしいだろって考え嫌いじゃない。匂いや電波で逃げられないようにしているし、なんかSFちゃんとしている。ただ、食事は足り無さそう。魚養殖しててもな~ 観光施設じゃ無さそうだから、基本冬眠待ちで起きている時だけ管理しているのかな?あとバランの肩身の狭さは異常w

そんな怪獣ランドも外敵への防御は脆弱で、キラアク星人にあっさり制圧。職員と怪獣は操られることに。このキラアク星人、科学力はピカイチですが高温じゃないと人間の姿を維持できない致命的弱点が。いくら火山があろうと、地球を狙うのは無意味なんじゃ。もしかしたら最終目標は水星か金星で、その前哨基地だったのかも。キングギドラを配下にしていたのもその一環かな?

多くの怪獣が登場する映画ですが、それ以上に目立つのがムーンライトSY-3号。ゴジラ放射能にも耐え、ラドンより早く飛び、大気圏内外でも飛行可能。そしてカッコいい外観。これと同じくらいカッコいいのはマイティジャックのマイティ号くらいじゃないでしょうか。とにかく万能で、キラアク星人の火攻めにも余裕で耐え、あげくにファイヤードラゴンも瞬殺。驚異の科学力。たぶんバラゴンくらいまでなら余裕で倒せそう。

見どころは多いですが、

と多めです。特にキングギドラに関しては観てる側が可哀想に思えるレベル。アンギラス踏んでた時がキングギドラの人生最高潮です。キラアク星人もどんな見積もりしたんだろう?首3本あるからイケるだろ。とか思ったのかな?そりゃ自分の円盤燃やして「ファイヤードラゴンです」とか言うし、負け惜しみを悟られないためか、凛々しい顔しながらゴジラと正面きって対峙したりするか。岩石に引きこもったけど。

あと、子供の喜ぶお祭り映画ですが、なぜか劇中は血生臭いので注意を。頭は撃ち抜くし、耳の後ろにメスは入れるし、ピアスは引き千切ります。あとキングギドラは血反吐吐きますw 

「バランってなんで居たの?」ってツッコミ入れない人にオススメの映画です。

 

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 ★☆☆☆☆

子供の頃に観た時ほどボロクソに言う気はないけど、ドラマパートと特撮パートのぐちゃぐちゃ感が無理だった。

でも、成人してから観ると、「公害問題にも序盤で表現してたんだな~」とか「子供預かってすき焼き食べさせてくれるとか良いお隣さんだな~」とか「結局陰キャより陽キャが正義かよ!」とか余裕持って見れます。いや、ペンキ屋さんに迷惑かけてヒーローって駄目でしょw

ガバラは見た目と鳴き声がアンマッチ過ぎて無理。キングコング以来の電気攻撃を持っていますが、役どころがガキ大将なので相手怪獣というよりは面倒なお隣さんレベル。カエルが突然変異っていうのも流石に無理のある設定でしょ… 最後は子供の喧嘩に介入してきた親バカゴジラに背負投げされて敗走。ガバラ両親が怒鳴り込むとかはありません。

ゴジラ・ミニラ・ガバラ(あと一部カマキラス)以外はほぼ前作以前の作品からの流用なので、元ネタ探しすると退屈もしないかも。そうでもしなきゃ最後まで観れません。これを色んな角度から観て再評価しても良いことありません。どんなシリーズにもある低迷期の一品です。ぶっちゃけ観なくてもOK。